中央区の図書館問題
2019年の連絡調整会議
ここから少し時間をさかのぼって、図書館がいつ指定管理者の導入を考えたかを追及していきましょう。まずは、2019年5月22日に行われた「連絡調整会議」についてみていきましょう。ここでは、連絡調整会議資料として、本文資料と別紙が3枚出ています。なお、情報開示請求してみると、このときの会議録とかは存在せず、出席者の名前もわかりませんでした。聞いたところ、この会は決定を行う会議ではなく、連絡や方針・企画などを話す場らしいです。
「平成30年版 中央区政年鑑」によると、連絡調整会議とは、以下の通りです(p.47-48)。
- 目的 区行政運営における政策形成を行う上で、十分な議論のもと各部局間の調整を図ることを目的とする。
- 構成 副区長、教育長、各部長、防災危機管理室長、高齢者施策推進室長、中央区保健所長、会計管理者、教育委員会事務局次長、監査事務局長および区議会議会局長をもって構成する。なお、政策企画課長、財政課長および総務課長は、幹事として参画する。
- 開催日 必要の都度随時開催する。
しかしながら、「十分な議論のもと」と書いてありますね。何で議事録や記録がないのでしょう? また、参加者には、区議会議会局長ということが書いてあります。どのような立場かはわかりませんが、この日以降、区議会の区民文教委員会の話題になってもよいと思いますが、どうなのでしょう。
資料と別紙は以下の通りです。




ここでは、方針だとはしてもすでに「指定管理者制度を導入する」と書いてあり、労働組合とも「労使協議を実施」することまで書かれていて、スケジュールにいたっては(別紙3)2018年度4月からの計画が載っています。別紙2の「黒塗り」は、導入後の人数(計画)は見込みであり今後に支障を生じる可能性があるため、非開示ということです。図書館側は、以前から指定管理者の導入では経費の削減というよりは、区職員を削減できるということを強調していたことが思い浮かびます。ここでは、導入方針なので指定管理のよいことしか書いてなく、比較文書ではないです。この別紙1~3がいつ作成されたものかは、今問い合わせ中です。そして、ここからさかのぼることは、2018年に何をしていたかということになります。
追加 回答が先日あり、別紙1から3は起案したのが、5月13日ということです。内部では資料・メモというか考えていることはあったとしても、連絡調整会議に出すためにまとめて作成したのは、この日という感じですかね。文書がなくとも、2018年の日程まで書かれているので、構想はやはり2018年までさかのぼることになりますね。
追加2 連絡調整会議で、区議会の議会局長も出席していると思われることから、疑問を区(議会事務局)へ送っていたのが、返答がきました。区議会議員の方も、指定管理者導入の方針については2020年の2月14日の区民文教委員会で初めて報告されるまで知らなかったらしいが、そのときには、すでに2018年からの予定がすでに決まっていたということです。質問は、こんなに遅くなるまで議員さんにも知らせない(議論・検討させない)のはおかしいのでは、との素朴な疑問からのものでしたが、回答は、庁議に先立つ行政運営に係わる政策形成過程における議論・調整なのが「連絡調整会議」なので、その内容をみだりに各議員に情報提供するものではない、というような内容でした。確かに行政と議会は独立しているものですが、2020年の庁議で決定するまで、議員や区民等にまで何も知らせないのは、いかがなものなのでしょう? それこそ行政と議会・議員、そして区民等との「信頼関係」を無視したものにならないのか、どうなのでしょう。総じていえば、中央区は過程・プロセスについてはほとんど情報を出さずに、議論・意見・質問をすること・させることを軽視している、と見たらよいのか。ここらのことも今後精査していきたいと思います。